欧州大陸系銘柄の配当落ち 

日本銘柄の配当落ちは終わりました。配当落ちしてるので意味ないんですけど、ちょっとウキウキする配当支払シーズンですねw
弟子達が自分の大事なカネなのに、管理が甘く、証券会社にいくら払っているのか認識していないようだったのでお小言。
配当金はいくら振り込まれているか? (本来いくらで、源泉徴収でいくら取られて、その後証券会社が無駄に取ったりしてない??)
私が付き合っている証券会社は、配当ハンドリングチャージと称して日本株だと500円、アメ株だと5US、徴収しています。日本株は年2回配当だからまだ良いのですが、アメ株は年4回配当なので、5US×4 も取ってきます。
どういう理由で取ってくるかわからないので、とにかく口座のカネの流れを見ることです。自分にわからない“マイナス”が記録されているなんてことがないように!!
異常なまでに神経質な私はアメリカの配当税制は外国人に不利だからアメ株買うなら配当の後が心持ち気分が良いと言ったら
>アメリカ株は年に4回配当があって、配当落ち日に株価が落ちるので株を安く
>買うタイミングの一つは配当落ち日に買いを入れるということだけども・・・
ちょっと誤解を生みそうなので、軽く解説。アメ株の配当は我々は源泉徴収で30%持っていかれる。アメリカ国内の投資家はそれより低税率。配当率が高い企業ほど、外国人は不利なので、わざわざ配当落ち日の前に買うことはない、ということであって、株を安く買うというよりはなるべく不利を取らない程度のおまじないです。
配当落ちと税金の話は誤差みたいに小さい話で、モンサントの配当率って1.6%くらいだから、一回当たり0.4%その税金が30%としても0.12%の無駄な支払いを嫌うというほとんどおまじないの世界だからね? それよりも、手数料(特に口座管理手数料!!)。ちゃんと確認しましょう。
配当には4つ日付があります。時系列でいうと
発表日 配当いくらなのか宣言する日
落ち日 配当受給権が落ちる日
基準日 この日の株主に配当される。(落ち日+セトルメント)
支払日 配当が支払われる
アメリカ・日本の場合T+3
で、買った後、株が来るのが3日後という意味です。お金も3日後までに用意すれば良い。落ち日の1日前を権利付最終日と言い、その3営業日後の株主が配当受給権を持っています。
という常識が通用しないのが大陸欧州人です。昔、このことで、アラーン・シャネシャネってフランス人と大喧嘩したことがありました。ではフランス銘柄トタルの配当テーブルを見てみましょう。
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わかりますか? 07年の配当をよく見て下さい。配当落ち日=支払日なのです。つまりTrade Baseで配当受給権が発生する仕組みなのです。Settlement Baseで配当受給権が発生する標準型(アメリカ、イギリス、アジア全部)と大きく異なることがご理解いただけたかと思います。08年以降はフランスもSettlement Baseに切り替えてますから時系列を比較して下さい。ですから当時、このTrade Base配当受給権を常識として(というより彼はそれしか知らなかったが、私は2つあることを知っていた)、私と配当落ちとForward価格について議論すると噛み合わない噛み合わない。説明したのだが想像ができないようだったね。オラ、おめーの国はオランダの次に降伏して、Settlement Baseに切り替えたようだぞ。
大陸欧州系のTrade Base配当受給権の運用実態
ドイツ Xetra 現役
スペイン Continuous 現役
イタリア BrsaItaliana  11年より迎合
フランス パリ 08年より迎合
オランダ アムス 07年より迎合
大陸文化の中心ではないフィンランド、アイルランドは昔から標準型Settlement Baseの時系列です。
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