Apr 8 2011 大金持ちのための税金の手引き:アドバイスその1は「米国へ行け」
【記者:Jesse Drucker】
 4月8日(ブルームバーグ):金持ちにとって、このところの米国は1930年代以来の住みやすさだ。
一般所得と配当、不動産、贈与所得への税率は少なくとも今後2年、歴史的低水準にとどまる。
昨年12月に連邦議会を通過した法律のおかげというものだ。
 アライアンス・バーンスタインの富裕層向け資産管理サービス部門の国別マネジングディレクター、
グレゴリー・D・シンガー氏によれば、現在は「群を抜いて最も気前のいい税制状況」で、「一生に一
度のチャンス」だという。
 米国で調整後総所得の多い400人の納税者の実効税率は2007年に17%弱だった。米内国
歳入庁(IRS)のデータによれば1995年は約30%。所得が多い上位1%の米国民140万人の
税率は08年に23%と、前年の29%から下がった。つまりこの140万人のうちの上位400人の米
国人は、残りの139万9600人よりも低い税率を適用されていることになると、「ブルームバーグ・ビジ
ネスウィーク」4月11日号が報じた。
 上位400人の金持ちの収入の多くは、不動産や株、一族が保有する事業などからの配当やキャピ
タルゲインだ。著名投資家のウォーレン・バフェット氏は以前に、自身の収入は大半が配当なため、税率
は自分のオフィスを掃除してくれる人より低い
と話していた。
 大金持ちが払う本当の税率は、政府の公式統計値よりもさらに低い。金持ちのために設計された税回
避テクニックが、数多く存在するからだ。
 株や不動産を売った時のキャピタルゲイン税を回避する方法、相続税や固定資産税を逃れる方法、
株式報酬について所得税を払わない方法、損失を出して株を売ったように見せながら実は保有株を減ら
さない方法、今すぐに必要でない投資収益への課税を避ける方法などなど、さまざまな手法が開発され
ている。
原題:Billionaire’s Guide to U.S. Taxes Shows Top 400Pay Lower Rates

確かにすげーなぁー、良いなぁ。
タックスヘイブン地域居住な俺は、アメ株に対して30%の源泉徴収で配当課税払ってる。租税条約のない地域に
住む外国人は、問答無用で30%を課税され、上記の二重課税回避の恩恵は現在のところ受けられていない。
IRSはイギリスから金持ちをひっぺがそうとしているのかな?
大した金額ではないのだが、30%が10%になるのなら、一晩遊べるくらいは米国に対して納税している事実は見逃せない。
昔からずーっと持ってるアメ株は、配当が無いからあまり気にしなくて良かったんだが、少し前に買ったレイセオンとロッキードに
配当がある。バフェットはアメリカにいながらにして少ない税金しか払ってないんだと。みんなどうしてる?
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