とある先輩から
 相場が暗いから最近元気がないんだよね。
 まあ、休むも相場だから、好転するまでは買い控えることにするよ。
 やはり、今後は日経平均が幾らに向かうのかとか、そういう情報を書いてくれる
 と読者は喜ぶのではないだろうか。
というリクエスト。
私の答え
株価予想は、極めて不確実であり、かつ意見として空虚なので私は書きません。
未来の株価の予想ができる、あるいは人よりも若干高い確率で当てることができる
などという市場を冒涜する発言は、私はしないことにしています。
将来の株価を語る人に出会ったら、聞いてみてください。
「将来の株価がわかるなら、なんであなたはビルゲイツよりお金持ちでないの?」
プロは、「相場を扱うものとしての意見を言うべき」というのが私の考えです。
日経は将来上がる というような予想は、抽象的過ぎて意見とは言えない気がします。
この予想は50%以上当たります。なぜならば、投資期間について言及していないから
一瞬でも上がれば当たったことになります。
ただ、それを実際の投資行動に当てはめたらどうなるでしょうか?
日経先物で考えればTickが約5-10bpsだと思うから、投資を始めてから1tick上がれば
売るという投資行動になります。9勝1敗で負ける投資法のできあがり。
1tickも上がらずにズルズルと下がる瞬間に出会うまで、5bpsのGainを積み上げても
一回のロスで全てを失うこととなるでしょう。
 それに対して
1.日経先物を買いました
 動きは少なくとも十分に利食える手段ゆえに、短期的に相場が上がると思っている。
2.日経ETFを買いました
 Ask-Bidなどの取引コスト、信託報酬などを考えれば、先物がETFより効率的である
 が、長期で見れば悪くない。つまり長期的に相場が上がり配当も受けたいと思っている。
など、他にも株価上昇に賭ける商品、投資スタイルは色々あると思いますが、具体的な
手法を書くことで、投資期間や期待リターン、許容リスクなどがわかります。