100円ライターの有効活用術

友人ふっきーと飯を食いに行った時のことだ。
食後の一服をしようとした時、彼のライターはガスが切れかけており、つけられずにいた。
横で見ていた知らないねーさんが見かねて、「貸してみろよ」と言って、”カチッカチッカチッ”と音を立てている。
「駄目だな、こりゃ、私のをやろう」と言ってねーさんは持っていたライターをふっきーにくれた。
私も隣で一服しながら、この贅沢極まりないけしからん光景を見ていた。
ふっきーはお育ちがよろしいようで。
私はおもむろに、「そのライターちょっと貸してみろよ」と言った。
カッチ・・・
「おい・・・」
私の手には火の付いたライターが握られている。そして説教が始まった。
「俺はな・・・常に必要以上のコストをかけないよう意識して生きている。
日本では昔、煙草は200円、ライターが100円だった。ライター一個無駄に使えば、煙草が10本も手に入る
貴重品だ。そのライターは、常に!! 使い切るよう俺は努力してきた。だからこのようにガスの切れかけたライター
の火のつけ方は心得ている。いいか~?」
カッチ・・・
ゆっくり押すんだ。ガスを漏らしながらな。贅沢は敵だ。ライターも大切にな・・・」
私は得意げに微笑んで見せたが、ふっきーはあっけにとられ、目が空を泳いでいる・・・。
「それからもう一つ。カチッと点火する電子式ライターはここでは贅沢品だ。俺のライターを見ろ。旧式の*フリント式だろ?
これいくらだと思うね? 10個で2SGDの一個20セント
だ。この前、ゆーいち君が『一個20セントならくれよ』とか
ふざけたことをぬかしていたが、当然あげなかった。ちなみに売るとしても、20セント以上になる。その理由は明白だ。
10個で2SGDのライターは当然のことながら不良品率が高いと予想される。今のところまだ被害はないが下手をする
と10回火をつけた程度の利用回数で壊れることがある。俺が使っている中古のライターは10回以上もった実績が
ある非”不良品”ゆえに、20セント以上の価値があるのだ。」
*フリント式:ライターの擬音は、カチッではなく、シュボッである。
この日はふっきーの買い物に付き合ってChina Townに居た。私は穴の開いたパンツを実家で捨てられ、換えが
足りなくて困っている
ので、「トランクスを見たい。」と少しばかり探してみた。売られていたのは5SGDだった。正確には
4.9SGDだった。
「トランクスが5ドルだと?? 俺は香港のマーケットで2-3ドルで手に入れた経験がある。4年位前の話だがなぁ。
5ドルなんてトランクスの値段じゃねぇ!!俺の買値は2-3ドルで決まってるんだ!こんな高級品に用はねぇ!!」
と捨て台詞を吐いてChina Townを去った。
ふっきーが聞いてきた。
「この子に一杯20SGDのドリンクをホイホイおごれるのに、どうして5ドルのトランクスが買えないのでしょうか?
4つ買ってもおつりがきますよ。」
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