外食の経済合理性

一人で食べる食事は、完全に食欲との闘いになる。お腹がすいたらまず水を飲む。また減ってきたら次に煙
草を吸う
。限界まで耐え忍ぶ。耐久力を上げるために思うことは簡単だ。
「この飯を食わずに、次の飯と統合したら、飯代が半分になる」と想像することだ。これで数時間引き伸ば
せる。休日の一食目が午後16時なんてことはザラにある。最後の食事から実に20時間が経過している。
食欲を満たすために金がかかるというのが、頭に浮かんでしまうと食欲が失せる。
キャッシュフローが不可避で食事=金を意識させられる外食には、食欲を満たすため以外の理由が欲しい。
だから、回転寿司は好きになれない。なぜかというと、食った分だけ「払え」と言わんばかりに皿が置かれる。
三皿食ったら食欲は半減するし、五皿完食すると完全に食欲が失せる。食が細いわけではないのですよ。
不幸にも図体がデカイので、Free Floatって言われたら20皿はいけるだろうな。
この前は、IONの下の銀座 梅林(トンカツ)に行ったのだが、
「ここはご飯とキャベツお替り自由じゃ無いと思うよ」
というので、私はショボショボと食い始めた。しかし、トンカツといえば大量のご飯とともにいつも食べている私は
参考までにと思って、
「ご飯はいくらですか?」と聞いてみた。
「Free Float、キャベツも」と店員が答えた。5秒後に
「Rice Please~♪」でお替りをし、結局ご飯3杯完食した。その姿を見て、
「・・・なんと下品な・・・、タダだと言った瞬間モードが切り替わった・・・」
ちなみに梅林、なかなかうまかったぞ。お勧めだ。
トンカツ 銀座 梅林
2 Orchard Turn B4-39/40/41/42 Ion Orchard TEL/FAX: 65-6509-8101
OPERATING HOURS: 11:00~22:30(L/O 22:00)
通常外食の名目は交際費で考えているので、一人で飯を食う時は、基本は水と煙草で耐え、我慢しきれなく
なったら最低限のコストで食事を取る。しかし、ここまでやっている一方で、カウンターの寿司は嫌いではない。
寿司屋でマカセで適当に握ってもらうのは、苦しゅうない。回転寿司は日本では1000円以内だが、シンガポール
ではなんだかんだで結局30-80SGDはかかる。一方、カウンターは、適当な予算と好みを言って
100-200SGDだ。3.5SGDの炒飯に比べれば価格は高いが、交際費とみなせるのは新たな発見がある
からだ。好みは、基本的に魚、卵系(鶏ではなく、いくら、ウニ、カニミソ、内臓系の味)だ。逆に避けてくれと板さん
に頼むのは、貝全般、エビ、タコ、イカなどのネタである。食べられないことはないのであるが、貝やエビは高い割
りにはあまりおいしくないと感じるので、積極的に自分の財布から出したいと思わない。
自分でオーダーしてしまえば、上記のような定番のネタばかりになり、食材に消費したことになるだろうが、マカセ
なら思いもしない知らないネタで、「エキゾさん、今日、こんなん入ってますけど、握ってみますか?」というようなノ
リで全く知らない味を発見できることがある
平日の早めの時間で客も少なければ、「いやー、さっきのおいしかったですねぇ。もういっちょ出してもらえますかね?」
なんてわがままも言えるし、板さんも、俺の好みの味で大体出してくれる。
なんでも共通していると思うのですが、マンネリ・定番も安心感があるのかもしれませんが、やはり新たなる発見は
価値があると思うのです。同じ本を何回も熟読するのも良いですが、やはり対数関数的成長率だと思うのです。
ですから、対数関数的発見しかないのに、かなりな頻度で寿司屋のカウンターに通いつめることは私の中で贅沢と
定義されますが、極たまに行って、「今日の飯はうまかったな。」という小さな小さな満足程度であれば、これは新味
覚発掘のための消費と思えてくるのです。
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