アービング・ピカード(Irving Picard)氏ががんばっています。
何を根拠に訴えているんだろう? ずーっと見てると、こいつ下手な鉄砲も数打ちゃ当たる訴訟してねーか?

Oct 7 2011 マドフ事件管財人がノムラとABNを提訴-約36億円の返還求める
【記者:Thom Weidlich, Bill Rochelle】
10月6日(ブルームバーグ):巨額詐欺事件で服役中のバーナード・マドフ受刑囚の事業を清算している管財人が、総額4690万ドル(約36億円)の返還を求めて、野村ホールディングス(HD)とオランダのABNアムロ・グループの各傘下企業を米国で提訴した。
 アービング・ピカード管財人に訴えられたのは、ノムラ・インターナショナルとABNアムロ銀行。ニューヨークのマンハッタンにある米連邦破産裁判所に6日提出された訴状によれば、両社はファンドを通じマドフ受刑囚に投資していたという。
 管財人はABNアムロ側に送金された2550万ドル、ノムラ側に送られた2140万ドルの返還を求めている。「こうした資金移動はBLMIS(バーナード・L・マドフ・インベストメント・セキュリティーズ)との投資に由来する」と主張している。
 管財人はまた、KBCインベストメンツから1億1000万ドル、CACEISバンク・ルクセンブルクから5010万ドルを求める訴訟
も起こした。この資金はマドフ受刑囚の企業に投資され、ファンドを通じ引き出されたという。
 ABNアムロを保有する英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の広報担当マイク・ゲラー氏は、訴訟についてコメントを控えた。ノムラ側の広報担当スザンヌ・ホールバーグ氏もコメントしなかった。CACEIS側とKBCからのコメントも得られていない。
原題: Madoff Trustee Sues ABN Amro, Nomura to Recoup $47Million(抜粋)

ダメもと訴訟かな?

米地裁、マドフ受刑囚管財人の訴えの大半を退ける判断-メッツ訴訟
9月27日(ブルームバーグ):巨額詐欺事件で服役中のバーナード・マドフ受刑囚の事業を清算している管財人が米大リーグ球団ニューヨーク・メッツのオーナー、フレッド・ウィルポン、ソール・カッツ両氏を相手取って起こしていた訴訟で、連邦地裁判事は管財人側の訴えのほとんどを退ける判断を下した。
 裁判所の資料によると、管財人アービング・ピカード氏は、メッツのオーナー2人がマドフ受刑囚の不正行為の可能性を疑いながらもそれを調べる義務を怠ったとして、総額10億ドル(約770億円)を求めていた。同氏は米破産裁判所で昨年12月に訴えを起こした。
 ピカード氏が「不正」利益だとして3億ドルの返還などをメッツに求めたのに対し、オーナー側はジェド・ラコフ連邦地裁判事に同訴訟を退けるよう求め、マドフ受刑囚がねずみ講など不正行為を行っているなど全く疑いもしなかったと主張していた。 ラコフ判事の今回の判断は、1000件を超える訴訟を起こしているピカード氏にとって新たな試練となる。

290万ドルを回収? 500億ドルの事件なのに? ピカードはクビで良いんじゃねーの?

メードフ証券の破産管財人、レクサス含む6台の高級車リース契約取り消しへ
巨額詐欺事件を起こして破産したメードフ証券の破産管財人が裁判所に対し、同証券の高級乗用車リース契約取り消しを許可するよう求めている。【22日 ウォールストリート・ジャーナル】
メードフ証券(Madoff Investment Securities)は2008年12月に多くのヘッジファンドを巻き込む形で、500億ドルもの巨額詐欺事件を起こして破産。その後、同社の破産管財人に任命されたアービング・ピカード(Irving Picard)氏が同社の資産回収作業を進めている。ピカード氏が21日に連邦破産裁判所に提出した文書によると、巨額詐欺事件の首謀者、バーナード・メードフ(Bernard L. Madoff)容疑者はすでに事業活動を停止しているため、6台の高級車を使う必要性がなく、また、債権者の投資家にとって価値がないとし、破産処理費用の節約の観点から同リース契約を取り消す必要がある、と述べている。メードフ証券会社が結んでいたリース契約には、メルセデス3台のほか、トヨタの2006年型レクサスが含まれている。このうち、5台は先週、ニューヨーク市とロングアイランドの自動車ディーラーに返還された。レクサスもメードフ容疑者の自宅に近いウエスト・パームビーチの自動車ディーラーに返還されている。ロングアイランドの自動車ディーラー、マイケル・コーエン(Michael Cohen)氏によると、メードフ容疑者の実弟で、メードフ証券の幹部であるピーター・メードフ(Peter Madoff)氏がメルセデスベンツS55Vを月1,700ドルでリース契約していたという。現在、メードフ容疑者は24時間の自宅軟禁状態に置かれているが、ピカード氏は破産裁判所に2月4日に審理を開くよう要請している。また、ピカード氏は、これまでにメードフ証券から290万ドルの資産を回収済みで、このほかにも8.3億ドルの流動性資産を把握しており、これらの資産は今後、債権者の投資家に分配される見込み。

【マドフウォッチャー】
2010.12.29: マドフ詐欺事件被害者に72億ドル返還へ
2010.09.01: 英HSBCはマドフ事件の内部報告書の提出必要
2010.01.19: 巨額詐欺事件のマドフ、麻薬ディーラーと同室に
2009.10.26: マドフ受刑囚を米財務長官に
2009.10.14: テクニシャンマドフ 5兆円詐欺男のは小さい?
2009.08.31: Madoff’s Other Secret 愛、金、バーニー そして わ・た・し
2009.05.11: 行きどころのない金が香る
2009.02.06: Madoff続報 (号外)
2008.12.16: 5兆円詐欺事件に含まれるDerivativesの追跡