記念すべき第一号なのでマニラ1号と名付けよう。まだフィリピン・オンショアで会ったことが無く、現段階での希薄なフィリピン・ネットワークでは、まだ複雑なニックネームは必要ないだろう。
マニラ1号を落下傘部隊に指名した理由は単純だ。私が初めて会った「時間を守るフィリピン人」だったからだ。時間意識が希薄な東南アジアでは多少の遅刻はよくあるだから怒っていたらきりがないのではあるが、タイっ子に比べて明らかに劣後するフィリピン人の時間感覚には閉口したことが何度もある。
2012.07.27 ACAL(アジア一国一愛人構想)進捗状況
東南アジア圏と中国文化圏の違い、契約、約束、時間の概念が希薄な彼らとの関係は極めて難しく、怒涛の南進も一時停軍するほどの苦戦である。
などと過去に書いているが、具体的な事例が無いので、どのように苦戦していたか思い出しながら書くと、2時に待ち合わせをしたとしよう。当然ながら時間通りに来ないのは織り込み済みなので2:15に電話してみると・・・
Bantsuma.jpg
フ「今、シャワー浴びてる。」 と返ってくるわけだ。
「OK、では何時に来れるの?」
フ「3時かな。」
「OKでは待っている。」 3:15にもう一度電話し
「今どこにいるの?」
フ「家だよ。」 ううーーー、もうぶちきれる寸前だーーー!我慢して、
「OK、では何時に来れるの?」
フ「4時かな。」
と言って、4:00ちょい過ぎに現れるという按配だ。


このケースの場合、2時間遅れたものの、ちゃんと来たからまだ良い。来ない場合もある。「NoならCan notとちゃんと言ってくれ!」 NoなのにYesという日本人も多いので、同じアジア人としてNoなのにYesと言う矛盾を理解してあげるべきなのかもしれないが、私にはなかなか難しい。シンガポールにおける約束のドタキャン、NoなのにYesは被害を受ける時間や金額が知れているから問題ないが、落下傘部隊を訪ねて行くフィリピン・デビュー戦、フィリピンをよく理解していない状態で、それをやられたらたまらない。アジアの中では圧倒的な英語力を誇り、コミュニケーションにはほとんど問題無いにも関わらず、あまりにルーズな時間感覚とカオスな振る舞いが理解できず、私が「怒涛の南進も一時停軍するほどの苦戦」と書いているのはこのことなのだ。
マニラ1号はそんな中、何度待ち合わせしても5分以上遅れてきたことが無いという脅威の正確性を持っていた。そして、もっと大事なことは、時間を守るフィリピン人もいるという存在証明なのだ。マニラ1号こそが、アジア一国一愛人構想のフィリピン進出の動機付けとなった、フィリピン・希望の星なのである。マニラ1号と今後どうなるかはわからないが、時間を守る信頼できるフィリピン人もいると思いながら、落下傘部隊創生をできることに価値があるのだ。
マニラ1号はマニラに帰り、久しぶりに連絡が会った。
My sister will go to Singapore. Take care of her.
フィリピン・希望の星w とまで言わしめたマニラ1号に対しては、私は異様に気を使い、常にペコペコしているので、このような依頼は即答で、Sureだ。マニラ1号が自分の血縁を紹介してくるということは、悪い印象は抱かれていないととらえられよう。ここでマニラ1号のsisterをマニラ2号と名付けよう。マニラ2号から「店に来い」との連絡が来たので、挨拶に行く。
さぁて・・・どこに居るのかなー・・・、「あっ、お前か! 確かに似ているわ。Sisterってのは姉さんだったのね。」 という初対面であった。妹分・姉貴分ではなくリアルな血縁だ。マニラ1号は今どうしていて・・・、マニラ1号と俺はどういう関係? とか聞いてくるので、適当にごまかしながら話をしていたら、真面目にお話しすぎたようで、
You don’t like me.(なんかよく聞くアジア英語ですよねw)
と言ってきた。「お前の妹の紹介を受けている。マニラ1号から”Take care of her”と言われている。何か困ったこと、問題があったら24時間電話してきてかまわない。セクハラできるわけないでしょ? 俺の置かれている状況を理解して欲しい。」と説明し、理解していただいた。Take care ofの解釈がまた難しいのであるがw、どういう意味か不明確なので、この定義づけはマニラ2号自身の判断でされる。日本でもタイでも実践してきたことだが、落下傘部隊のご家族に取り入って圧力をかけるのは常套手段なので、Take care ofがどのような意味を持っていたとしても、この私には応ずる準備がある。ということで、落下傘部隊・初の姉妹ポートフォリオの完成である。
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