シンガポール、政府援助を受ける低所得者のカジノ入場を禁止

日本のネット界だけでなく、最近は旧来メディアでも、生活保護者叩きが流行っているらしいが、私はその風潮に一石を投じたい。
シンガポール、政府援助を受ける低所得者のカジノ入場を禁止
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/06/post-38db.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
カジノ入場禁止者リスト、来月から追加
http://www.asiax.biz/news/2012/06/11-175104.php
「国から生活保護をもらっている奴はギャンブルとかするんじゃない! ほら、シンガポールなんかカジノ入場禁止だ!」と言いたい民が多いのだろう。しかし、シンガポール政府が低所得者層に入場禁止している理由は、ギャンブルとはけしからんという理由ではない。カジノは外国人とハイソサエティ・マネー誘致のために国家予算を投じて作ったもので、こ汚いシンガポールの貧民層がカジノを徘徊していると、見栄えが著しく悪くなるからだ。シンガポールと言えば綺麗・クリーンというイメージを保持するための国家政策であって、ギャンブルはけしからんという道徳論では決してない。
以前にも書いているがシンガポール市民(この国は民を国民と呼ばない)と永住権保持者は元からカジノ入場料100ドルを取られる。これは、民にギャンブルを推奨しないためだけではなく、100ドルすら払えない貧困層は来るなという意味がある。まだ納得しない人のために、追加で説明すると、シンガポールで運営されている公営ギャンブルは、カジノのほかに、競馬・富くじがある。競馬場だけでなく、あらゆるところに場外馬券場があり、Fair Priceというスーパー(NTUCという政府機関保有)の横には富くじの売り場が用意されている。そこで、我先にと必死に富くじを買うために並んでいるシンガポールの民どもの姿を見たことがあるかね?
競馬場でも、私は馬主席でしか見たことがないが、シンガポールのドメスティックな観客は一般席で競馬を見ている。一般席で競馬をみている観客の姿を見たことがあるかね?
singapore-pools.jpg
GoogleでSingapore Poolで画像検索した結果は、日本人が認識しているシンガポールの姿だが、Singapore Poolsで検索した結果が現実だ!
私は、読者諸君と違いブルジョワな金使いはしないためカメラを持っておらず、その姿を撮ってアップすることはできないのが残念だが、Singapore Pools(場外馬券場)や富くじ売り場には、見れば誰でもわかる”明らかな貧困層”がひしめいており、シンガポール政府は貧困層の射幸心を抑制はしていない。貧しければ貧しいほど夢が必要で、金が少しでもあるならば、その夢を買うのは、民の振る舞いとして自然なもので、そのために公営ギャンブルが存在し、国庫に貢献する仕組みをつくってある。パチンコ屋は公営ではないし、脱税しているなんていう反論も、今の税務署はそんなに甘くないだろうし、仮に脱税していたとしてもそれは税務署と怠慢であり、生活保護者の問題ではない。民の最大の社会貢献は消費であり、賭博は”割高な夢”を買うという消費行為の一環である。日本政府もそれほど愚かではないので、100万円渡せば全額消費に費やし、GDPに貢献する民に金を渡す行為だということわかっているので、私のように、そのうちの数%しか消費しない人間には、生活保護は渡さない仕組みになっている。
私は生活保護者に対しては寛容だ。国家という大きな集合で見るという視点を少しだけ小さくして、有名大企業で見て、”収益”に貢献する従業員が一体何割いるかね? 小さな企業になればなるほどその割合は高くなり、社長一人しかいないような零細会社の場合は100%でなければ会社は清算か倒産の運命となるが。大企業ともなれば、全員精鋭部隊で揃えることは不可能で、ぶらさがり社員はいるに決まっている。集合として最大の国家であるならば、それは当然の存在だ。
企業だけでなく血縁というローカルな視点でも見てみよう。家族だ戸籍だと言いだすと、私の場合、定義が不明確になるので、血縁で語ろう。法律上の定義である配偶者からの親等ラインは、離婚・重婚を前提とすると増えすぎておかしなことになるので、カウントしない。配偶者は親等の概念には0親等で同一視され、従来登場しないし、投資一族にも入れてあげるつもりもないのだが、子供の親という意味で、温情で2親等にはカウントしてやろう。
私の血縁は2親等までで、8人くらいいるが、そのうち労働生産人口(15-64歳)に当たるのが、わずか3人で、全員女で無職。8人も血縁が居て、一人も所得税を納めていないというひどい状態だ。彼らは彼らなりの独自のルートから資金を得て、生活保護は受けていないが、タカリンという意味では、生活保護者も大企業寄生社員も、そして私の血縁の連中もみんな同じだ。
ちなみに、私も貴君らと同じように、血縁連中のうちの一人の寄生虫を、「お前は家事なんかしてないで働いて金を持ってこい」と批判したら、不思議なことに俺が世間から非難されたという・・・
これでお分かりかと思うが、日本政府よりもシンガポール政府は厳しいし(財政は黒字でも日本ほどの余裕はこの国にはない)、この私が生活保護者に対して寛容だと言っても、読者諸君よりもずっと厳しい。
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