女のニートは居るのだろうか?
家事手伝いと言いながら、本当に家事をしている家事手伝いは居るのだろうか?
嫁とヒモは、何が違うのだろうか?
主婦読者は怒らずに最後まで読んで欲しい。(居ないとは思うが)
男女平等と女性の権利を重んじる私としては、嫁の仕事・主婦の労働の苦労がわからないわけではない。
主婦として、毎日のご飯を作る、献立を考え、限りある家計の中で買い物をし、休日も退職も給与も昇格もな
いまま、料理を作るということ。
だから、毎日、私のご飯を作ってくれる人が居るとしたら、私も毎日お礼を言おう。
一般に、主婦の言われて嬉しい言葉、堂々一位「おいしかった、ありがとう」。
こんな言葉を聞いてみたいとは、この世の主婦は如何に幸せで甘やかされているかうかがい知れるというものだ。
どんなときにお礼を言うか考えてみれば、何か驚いた時、特別なことがあった時に言うものであり、日常に対して
感謝する人は稀
である。つまり、毎日の食事に対する「おいしかった、ありがとう」の言葉の源泉は、「お前は俺の
日常ではない」ということだ。
いつでも斬るし、いつでも居なくなって良いし、永遠にお前が居るものだと思っていない
という男の意思表示であることがおわかりいただけるだろうか?
毎日、作った食事に対して、お礼を言われてた人を知っているが、彼女は、いつの日かお礼を言われなくなる
日が来て欲しいと思っていたはずだ。
お礼無し=「お前が俺の飯を作って当然」=「ずっとそばに居ろ」=一生の保証を暗示している。
お礼無しって平和でよかったですね!
お礼があるということは一生の保証が無い。つまり自給自足なので、お礼の次はこうなる。
俺は一切の命令も禁止もしない。何をして働こうが、子供預けようがお前の自由だ。
なぜ働こうとしない? 自由と権利が目の前にあるというに!
しかし、この批判に対し、現代に生き残る大和撫子たちは、極めて彼女に好意的に言う。
「女として、彼女の気持ちがわかります。」
「好きな人のために料理を作る。それが彼女のやりたかったこと。何をしようがお前の
自由というのなら、主婦業も認めてあげるべきだったのでは?」
この同情票は女性一般だけではなく、男友達、男の両親や離婚弁護士からもあがっている事実を
踏まえ、今日は、彼女について、好意的な所感を述べようと思う。
一生の保証も無い彼女は、なぜ毎日料理を作り、家事をしていたのか?
好きな人のためにご飯を作りたい? そういう綺麗な台詞では片が付かない。その背景には
「この人に私の味を食べさせたい」というもっと支配的な心理が潜んでいる。
「チンして食べてね」ではなく、毎日出来たてを提供する。自分は共に食することなく、いつ帰ってくるかわからな
い男を寝ないで起きて待つということは生易しいことではない。
養ってもらっているという罪悪感から来る卑屈な奴隷精神ではない。将来必ず成功すると信じている男の生活の
基礎を支えているのは私だという自負心。いや自負心を超えた崇高な信仰心と言えよう。信仰心といっても、男に
愛されていると勘違いしているといった類の信仰心ではない。男が何の仕事をしているのかも具体的には知らな
いのに、その男の成功だけは頑なに信じているという恐ろしい盲目的信仰心だ。料理に包丁を入れるその一つ
一つ、掃除で床を磨くその一拭き一拭き、一挙手一投足にその崇高な信仰心と魂を織り込んでいるのだ。
しかし、彼女は子供の質問に答えられない。「お母さんの夢は何?」
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