シンガポール新参者である私は、後輩として謙虚な姿勢でいなければならないという信念が、最近、慣れと共に
薄れ始めています。根拠無き傲慢という悪い癖が出始め、人付き合いにおいても本性が隠しきれなくなっています。
「自信のあるもの言い」ととらえてくれれば非常に良いのですが、「偉そう」「上から目線」という批判的評価と紙一重
です。
新人時代には直属の上司から
「コイツ偉そうにしてて、新人に見えないかもしれないですけど、新人です。ガンガンこき使ってください。」
と紹介されたこともあります。
特に態度が悪かった覚えはありません。ダブルのスーツにダブルカフスのワイシャツを着ていたからでしょうか。
最近もSWAP Counter Partyに
俺「このご時世だろ。クビになるかもしれんのよ。色々厳しいから支払いとか今まで通りポンポン出せんよぉ。」
と恥を忍んで、お寒い懐事情を打ち明けたところ
SCP「いや、そのどこからわいてくるのかわからない意味不明の自信があれば、クビなど大きな問題にならない。」
私の英語を聞いた友人が
「もう数年海外に居るというのに相変わらず酷い英語だ・・・。あまりに堂々したその話しぶりに相手も押されて、
気合で通じさせているようなものだ。英語は要らないのではないか? 日本語でもお前の要求は通る。」
と褒められているのか、けなされているのかよくわからない状態です。
「我こそが神である」と考えている人の言葉を聞いて育った私は、一挙一動に悪しき習慣が染み付いており、
そこから抜け出すことがなかなかできないので、裸の王様を思い出すようにしています。
自分は、沈黙の群集、子供、王様、それともバカに見えない服を織る職人か?
職人は誰か?と考えると注意すべきは謙虚な男です。
できる営業マンに多いタイプですが、常に腰が低く、相手の話を聞きます。
自分の能力をひけらかすことなく、相手を勝たせ、転がす。まさに負けるが勝ち。謙譲です。
「デリバティブ難しくてわからないんで教えて欲しいんですけどもね・・・」と来るわけです。
エキゾ「おぅ、何がわかんないの? これはな・・・」と転がされるわけです。
昔、会社のお偉いさんで、部下である部課長全員からバカにされている人が居ました。
皆が口をそろえて、「あの人は頭が悪い。何にもわかってない人だ。」と言っていました。
しかし、部下全員からバカにされながらも彼は愛されていました。これが究極の営業なのかなと思います。
私もそろそろ王様から職人へ移行しなければならない時期かもしれません。
しかし、私の知る限り、このようなできる営業マンに限って、女性に対しては偉そうにしていることが多いです。
お仕事ではできるのに、プライベートではできないのでしょうかね?
1-1=0ですよって教えてあげるのは、大きなお世話なのでしょうか?
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