モンスター 尼崎連続殺人事件の真実 1/2~刑事から民事へ

はじめに の最後
尼崎連続殺人を「もう終わった事件」などと言わず、多くの方々にぜひとも読んでいただきたい。そして、各人が「自分の家庭でも起こり得る危機」として捉え、何らかの教訓として役立てていただければ無上の喜びである。
> うんうん、僕も思うんですよ。男の人で、派手な結婚式に金使いたい人いないでしょ? 低所得者は別として、高所得者なら住宅買いたいとも思っている人少ないはずなんだけど、奥さんに言い寄られて、やむなく・・・。こういう話って、これにつながると。家庭の中で起こることって、刑事から民事へのトランスファーなんだけど、無法地帯化も普通に起きてるよねぇ。俺いつも思うんだわ。バカな奥さんが作った家庭のルールは、やはり矛盾だらけで法として成立してないってね。
美代子が兵庫県警本部の留置場でふと漏らした男の正体は、山口組系暴力団の下部組織の組員であり、後に組幹部にのし上がっていったキレ者の男だった。その名前を、仮に「M」と呼ぶことにする。彼の人柄や立場、美代子との出会いから交流ぶり、事件との関わりや悪党仲間との繋がり、背後関係などについてはおいおい明かしていくとして、ここでまず言っておきたいのは、美代子が行った冷酷非道な犯行手口はほぼすべて、このMからの指示に従い、その考え方や言動、情報に影響を受けたものである-ということだ。
「アメとムチを巧みに使い分け、家族の絆を断絶すれば、家族同士は相互に憎しみあい、自然と瓦解していくものや」
相手を肉体的、精神的にとことん追い込むだけでは、他人を支配することはできない。時には一歩引いて、『不幸な境遇で生きてきた不憫なヤツ』と一緒に泣いてやれば、人間関係の濃密なエキスが心をマヒさせてくれる・・・」
まるでカルト教団の教祖のように美代子の耳元で囁いたMの言葉が、一人の不良少女を冷酷無比な悪女に変身させ、やがて、恐るべき破壊力と突進力を持った「モンスター」を創り出していったのである。


> 著者の専門は「グリコ・森永事件」なので、せっかくだから、ちょっとだけ抜粋。
グリコ・森永事件の不可解さを象徴するのが、犯人グループの人脈・背後関係の怪しさと、それに引き換え、30年以上経っても綻びないような強い結束力である。犯人グループの背後関係が政財界の大物から暴力団、右翼団体、エセ同和行為者、仕手筋、闇の紳士たち、左翼系過激派崩れ、自然農法グループ、新興宗教団体の幹部信者・・・とどんどん広がり、闇社会のオールスターキャストの様相を見せ始めたことは、拙著『闇に消えた怪人-グリコ・森永事件の真相』(新潮文庫)で述べたとおりである。もともとは江崎グリコや江崎家への怨念から始まったと見られる犯罪だったが、戦争の傷痕や被差別部落・在日朝鮮人など差別問題の影がちらつく中で、戦後の成功企業への復習劇の匂いを漂わせる大胆な企業恐喝事件となっていったのだ。
特に小学生だった男女児童は、仮に何も事情が分からないままに脅迫文を読み上げただけだったとしても、成長するにつれてどこか疑問や不信感を抱くときが来るし、もし子供が真相を知ったら、絶対に黙ってはいられないはずだ。ところが事件から30年近く経った現在でも、全く何の兆候も動きも見られない。いったい、どうしてなのか。そうした中に、前述した左翼系過激派崩れや自然農法グループが絡み、京都、大阪府に跨る山間地に開設された約5000平方メートルの共同農場の存在が浮上した。そこには数十人の左翼系学生が家族的結束力を誇り、有機野菜作りや鶏の飼育などで自給自足生活を送っていたのである。
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突如、「美晴おばさん」の葬儀に現れた角田美代子は、その格式や宗派、参列者の人選など諸式全般にことごとく因縁をつけ、猪俣家の一族を集めて猛烈に抗議を始めた。その言い分をよく聞くと、最初に「美晴が亡くなる数日前に病死した美代子の母親の葬儀には誰一人参列しなかった猪俣家の親族が、美晴の葬儀にはなぜ全員が顔を揃えとるんか」といった主張であった。美代子は「美晴おばちゃんは、角田の人間や。ウチが葬儀を仕切るのが当然やろ」とか、「角田家を蔑ろにしよるんと違うか。参列者の順番が違っとるで」と次々にイチャモンをつけては暴れ出し、猪俣家の四人兄弟を集めて連日のように家族会議を開かせた。「美晴おばちゃんは角田の姓で死んどる。だから本来、喪主は(亡くなった夫に代わって弟の)角田虎蔵が務めるべきやろ。お前のところは美晴おばちゃんの骨を実家の墓に入れると言うとるが、冗談やないで。虎蔵叔父さんの面目つぶしたら、大変なことになるで」
この虎蔵の名前を美代子がわざと出し、周辺にやくざ風の男たちを配して、自分を実物以上に恐ろしい人間に見せようとしていたことは間違いないだろう。
> 冠婚葬祭・・・いやーーーーーー!
美代子は兵庫や大阪、京都、滋賀、和歌山など関西各地をはじめ、名古屋や岡山、広島まで出向き、玉の出がいいとされる新装開店のパチンコ店を狙って荒稼ぎし、競輪、競馬、競艇などギャンブルに資金をつぎ込んでいた。特に李正則が02年頃に美代子と知り合って同居し、行動を共にするようになってからは、パチンコ店荒らしやギャンブル場通いがエスカレート。李が引き連れていた巨漢で金髪・茶髪揃いの「金髪デブ軍団」と呼ばれる不良仲間はもとより、行く先々のパチンコ店や繁華街で知り合った不良グループをまとめ上げるなど、次々と悪仲間の組織化を図った。ただ、いくらギャンブルの才能があってもパチンコや競輪などの上がりだけでは、大勢の仲間の生活を支えることなどできやしない。生活費はどうやって稼いだのか。「スナックや輸入雑貨などの正業からの収入もあったでしょうが、やはり以前から続けていた売春斡旋などで相当稼いでいた可能性があります。企業や店舗などに因縁をつけてはカネに換えていたと見られていますし、橋本兄弟の母親ら行方不明者の年金や、居候たちの生活保護費などの不正受給もあったはずです。もう一つがシャブの密売でしょう。これは李との関係で出てきた話と見られてきたが、実はそれ以前から取引疑惑があったんです」
> 「金髪DB軍団」ってw ギャンブルで荒稼ぎだと? 嘘をつくな嘘を! ギャンブルに資金をつぎ込んでいた=負けだバカ。「ギャンブルで勝つ、株で勝つ」って言葉はセンシティブに反応しちゃうなぁ・・・。そんな簡単なことじゃねぇんだ。なめんなよ。本当に勝ってるなら、不正受給・シャブどころか、給料すらいらねぇんだ。
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