女には冷たいという非難に答えて
歴史を書いて40年になるが、昔から非難されてきたことが1つある。それは私という作家は同姓に対して冷淡で、女の立場に立って書かないというのだ。女の作家ともなれば同姓を書くほうが商業的に有利であるというのは、出版界の常識であるらしい。実際、そう主張する編集者の意見を入れて書いた最初の作品は『ルネサンスの女たち』だから、女が女を書くのが私のデビュー作ではあったわけだ。だが、商業的には有利であろうと、その路線は第一作のみで捨てた。なにしろ、中世のイタリアも古代のローマも、男達の時代なのである。男の世界での女は所詮は脇役で、歴史の脇役を書きつづけているといずれはゴシップに落ちる
> これいいな、歴史とか女とか抜いて、これをパクろう。
> 「脇役に言及し続けると、いずれはゴシップに落ちる」


クレオパトラは、世界史上の有名人である。当代きっての権力者2人までも、モノにした女であるということで。そのうえ、強大なローマ帝国には向かったということでも。だが私には勝負に打って出るという度胸に対してならば共感しても、それ以外では浅はかな女にしか見えなかった。しかし、歴史に名を残した女たちの多くはバカな女である。その理由は、記録を潰すのが男達であったからではないかとさえ思っている。男は、女としては魅力豊かでもオツムの中は浅はかな女を書いているほうが安心できるからではないだろうか。キャリアウーマンを自認する女たちは覚えておいたほうが良い、これが人間性の現実なのである。
品格を唱える書物は『国家の品格』でおしまいかと思っていたら、『女性の品格』と題した本が出版され、「国家」ほでなくてもなかなかの売れ行きであるという。これでは、私という女は品格に欠けていることになり、この本の著者である元高級女性官僚の視点に立てば、救いようのない不品格者となるに違いない。とは自己反省も大笑いしながらやるという不品格者なので、不埒な感想も抱いたのだった。この書物は、つまらない男にとってのみ好都合なツマラナイ女、の大量生産に最適だと思った。だけどなぜこの日本では、つまらない女ではやっていけるはずのない高級官僚を経験した人が、つまらない女の大量育成にこうも熱心になるのだろう。いいかげんに女ならば女のことを心配するという習性から脱してはどうだろう。女が女のことばかり考えている限りは女の独立は絶対に達成できない。フェミニストを職業にしている同姓を私は信用しない。なぜなら、女の独立が達成しようものなら、何よりも先に彼女達が失業するからで、シンポジウムあたりでこの種の女たちの発言を聞いていると彼女たちは本当に女の独立を望んでいるのだろうかと疑ってしまうのである。
> 七生さん、女友達少なそうだね。俺と発言が似ていて、女ゆえに”ツマラナイ女”にはもっと厳しいだろう。俺と同じくらい女性と話し合わないんじゃないかな。この観点で、フェミニストと同じくらい自己矛盾していると思う職業は、医者とファンドマネージャーかな。
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オリンピックで金メダルを手にするのは、つくづく「運」によるものだとわかる。決勝に残る選手達の力は紙一重で、そのわずかな差を決めるのは運だと思うのだ。しかし、4年後とのオリンピックに何度も続けて勝つというのは、これはもう運よりも人間技ではないだろうか。人並み以上に自己コントロールに長じた人で無いと一度の運も永続できないのだから。コンスタントに現役でいつづけ、しかも表彰台の常連という成績を上げている選手はイタリアでは女に多い。なぜ女によりできるのかはわからないが、私の思うには要因は次の三つにあるのではないか。
第一に何をやりたいかがはっきりとわかっていること。
第二は社会的な地位や経済上の利益に男に比べれば無欲でいられること。
第三だが自分が上げた実績でもそれは自分ひとりの努力の賜物ではないことを自覚していることだ。
よく言われる自己チューではなく、本当の意味の自己中心主義に徹することが、勝利を招き寄せることになるのではないか。
> だよなー、やっぱ女ってプライドや自己顕示欲は少ないよな。七生ちゃんが援護してくれて嬉しいな。
> 言葉のプロである七生ちゃんに対して生意気なんだけど、「自己チュー」と「本当の意味の自己中心主義」の違いを、私は、「自分勝手」と「自己本位(主義)」と単語を変えて表現しています。
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