冷戦の終結とソ連の崩壊により米国に敵対できる勢力は消滅し、当分の間は出現する可能性がない一方で、世界はなお不安定であり、規模の差はあれ、局地戦が多発するようになると予想された。1991年の湾岸戦争の経験が大きな影響を与えていたのはいうまでもない。ここから米国防総省は冷戦後の米軍の規模として、湾岸戦争に相当する大規模な地域紛争がほぼ同時に2箇所で発生してもそれに対応できるものとして、陸軍現役10個師団、空母12隻、空軍の現役戦闘航空団13個などの戦力構成目標値を決定している。
21世紀の米国家安全保障に関する調査委員会、1999年9月「新しい世界の到来」において、2025年までの世界に予想される傾向が14項目にわたって挙げられている。