税制は、高度な経済社会と共にあるというのは実に体感に合う。日本で最も恐ろしい組織は、とにもかくにも国税!! あえてもう一個あげろと言われたら検察かな? というくらい国税は恐ろしい組織。一方の中国で人民に怖れられてる組織は、共産党と軍隊。中国だけでなくアジア各国でも、税務署の存在感はあまりない。国税局の存在感がある国家=先進国家と定義してもよいくらいだろう。

アル・カポネと金丸信
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アル・カポネは有名なシカゴ・ギャングのボスである。アメリカが禁酒法を実施していた頃で、カポネは密造酒取引の元締めとして不法に懐を肥やしていた。彼がこの酒類の密輸入により得た年間収入は1927年に1億5000万ドルに達して、当時、アメリカにおける個人所得の最高を記録していた。この額は自動車王H・フォードが最も高い所得を得た時期の金額より、実に3500万ドルも多かったと報告されている。アル・カポネの犯罪追及は難航したが、最後の決め手になったのが脱税である。脱税反として逮捕、そして有罪判決であった。1931年、シカゴの連邦裁判所はカポネを33万1000ドルの所得税脱税の罪で告訴し、懲役11年と5万ドルの罰金を言い渡した。これによりカポネも息の根を止められ、その犯罪に終止符を打つことになった。