アメラジアンとは、米軍基地に居る米兵と沖縄の女性の間に生まれた子たちのことだが、この子供たちは教育を受ける権利を保障されていない。何とかしてほしいと、浜四津敏子議員からお願いされ、予算が付くように動いたこともある。
部落差別とは、「部落」というレッテルを貼り、差別することである。差別とは、富を一人占めしたい者が他者を排除するために使う手段である。そして、この差別はする側になんとも言えない優越感を与える享楽でもある。
文章が不明確だと思わないか?
差別とは、被差別者が富を一人占めし、差別者を排除するために使う手段である。
野中さんが生まれたころ、部落差別は日常の生活に深くしみついていた。例えば、教科書の副読本(文部省検定済)の中に、「人を害して面白しと思ふは禽獣(鳥やけだもの)のしわざにて、人間にてはなく、日本にて罪人を切りし候は穢多こそ致し候へ・・・」と書かれ、四本指(人間以下の四足の獣の意)をかかげる身体表現を使って貶めたりした。地図には平然と穢多山、穢多ガ峠と差別的地名が記された。また死んでも一般人と同じ墓地には埋葬されず、戒名も与えられず、与えられても「ト(下のまた下の意)」「畜男」「畜女」などと記されることがあった。