ジャカルタ駐在員の家にお邪魔しました
シンガポールで同志だった友人と久しぶりに再会しました。ドローカルな飯屋で昼飯を食いつつ、お茶を飲んで、彼の家に移動します。良いところに住んでいるなぁ・・・。ジャカルタ金融街ど真ん中のコンドミニアム。プールもあるし。民最上階だし。本当の最上階はペントハウスの非民領域のようですが。廊下で若干香るのは防虫剤のようで、引っ越した当初は、この臭いが部屋中に充満しており気分が悪かったと言っていました。そのおかげでゴキちゃんと蝿と共存しなくて良い生活なのだから仕方ない。
しかし、この友人もまた倹約・堅実な生活ぶり。夜遊びはほとんどしない、女遊びは”しない”。こういうヤツと仲良くなるのは類は友を呼ぶ同類なのかもしれませんが、少なくともブログ上では、彼らに比べれば私は相当遊んでいます。彼は生産拠点であるネシアに移り、仕事はかなり充実しているようで、なかなか頼もしい限りです。
インドネシアの自動車産業(事実上、ネシアの日系企業)
インドネシアが目指しているのはタイです。タイは年間自動車生産台数220万台、インドネシアは80万台。タイは日本企業から信頼されているちゃんとした国なので、輸出用も生産しており内需は80万台弱。一方ネシアは、まだそこまでの信頼を確立しておらず、国内向けが主力で、ほぼ内需だけで年間80万台生産しているようです。ジャカルタの交通渋滞を見れば、内需だけでもかなりあることがうかがい知れます。異様な日本車率は、国内生産している日本車は関税がかからずかなり税制優遇を受けているのでしょう。慢性的なジャカルタの渋滞、鉄道を開発しろよ、と思うのですが、地下鉄・鉄道を開発する国家予算はおそらくインドネシアには無いものですから、自動車業界はホクホクです。
内需の自動車生産では、今年タイを抜くだろうと言われており、人口・国土面積的にタイより成長可能性は当然あるのですが、いかんせん蔓延るタカリ体質・自分さえよければ国がどうなろうが関係ないという役人の自分勝手な収賄気質は致命的で、いかに国益を追求し全体として伸びて行けるかというのはインドネシアの深刻な課題です。また、タイでは自動車の製造過程に必要なものがほとんど自国内で解決できるのに対し、インドネシアではまだまだ輸入に頼っている部分があります。
ガソリンはExtra8600,Super Extra9150,Diesel9600とガソリンスタンドに表示がありましたが、これらは日本で言うところのハイオクガソリンで、民ガソリンはリッター4500IDR程度。さすが産油国。激安。これも一度値上げを試みましたが、民の暴動が起き、非民ガソリンのExtraを値上げすると言う政策に変更したようです。Mangga Besarのバイク街を見ればガソリンが民の足。これの値上げをすると暴動が起きるインドネシア。大変です。
車・バイクの密集度は、日本以上。しかも日本以上の日本車率。

リコール・安全規制はありません。これは自動車製造側に不備があり、事故が起きた時に補償しなくても良いということなので、製造側には有利かと思いきや、立場によるようです。完成車メーカーからすると、安全基準などを手抜きして、とにかく走る車を作ればよいので、コストを下げることができます。一方で部品メーカーからすると、「とにかく質を下げても良いから安いものを」と言われれば、日本企業は中国との競争に価格面で勝てません。同じ日本車でも、どこで作られたかで、かなり質が違うようで、それは見る人が見れば、見える所だけでも違いがあります。生レバーまで規制するほど規制大好きな日本の民による規制は鬼のように厳しい基準なのでしょうw
インドネシアを走る車が綺麗なのにも理由があります。自動車のセカンダリー市場が発達していて高く売ることができるので、自動車は単なる移動手段というだけでなく、資産としてインドネシアの民に認識されています。なるべく綺麗に乗って高く売ろうというインセンティブが働いています。
女性も行けるSpa風マッサージ Griya Anyer
Jl Raya Anyer Km.127 0254-602-577で予約できます。90分180,000IDR。うーん、健全マッサは安いなw
【資源獲得競争】
2012.08.17|タリバン 2/2 ~麻薬と密輸
2012.03.29|金融史がわかれば世界がわかる 2/6~大航海時代と貿易
2011.11.16|コカインの次は金-コロンビアのゲリラ
2011.09.26: ダイヤモンドの話2/5 ~持つべき者
2011.06.17: 巨大穀物商社 ~穀物近代史 2/4
2011.04.06: 石油戦略と暗殺の政治学
2010.12.02: 田中角栄 人を動かすスピーチ術
2010.07.30: 闇権力の執行人 ~外交の重要性
2010.06.01: インド対パキスタン ~インドの核開発
2010.03.02: テロ・マネー ~血に染まったダイヤモンド
2009.12.04: アジア情勢を読む地図2
2009.06.26: プーチンのロシア2
2009.01.29: 意外に重要、イランという国
2008.11.11: ユダヤが解ると世界が見えてくる
2008.04.29: 世界の食糧自給率